経済学は世の中をどのように変えてきたのか
石橋湛山賞は、社会科学に関する学術賞の中で最も権威ある賞の一つである。 この賞を受賞することは、研究者として第一級の評価を受けた、と言って良いだろう。 若田部昌澄早稲田大学教授はこの賞を2010年度に受賞した新進気鋭の研究者である。 その若田部氏が立て続けに、2冊の新書を出した。 『本当の経済の話をしよう』(ちくま新書、2012年8月10日発行)...
View Article超三流主義の経済学
『電気と工事』から転載。 ーーー 流通ジャーナリストの金子哲雄さんがお亡くなりになった。享年41歳だった。金子さんとは、いままでたった一度しかお会いしたことがなかった。しかしその一度の機会はおそらく生涯なかなか忘れることができない、僕には貴重な体験だった。...
View Article会いにいけるアイドルからノーブル(高貴)なアイドルへ:嶋村かおり氏との対談:ミュルダールを超えて(第16回)
連続対談「ミュルダールを超えて」は、様々な価値観や考えをもっている方々と、僕=田中秀臣が1時間ほどの対談を通してそのお考えにふれ、その思想の深さを知ろうという企画です。そして対談の通題にした、ミュルダールとは、ノーベル経済学賞を受賞した北欧の経済学者グンナー・ミュルダールからとったものです。一年半ほど時間が空いてしまいましたが、また再開していきたいと思います。...
View Article国民の重税を喜ぶ人たちの経済学ー消費税増税8%時代の開幕ー
以下は『電気と工事』(オーム社)4月号掲載の論文「増税をしたい動機の経済学」に加筆修正したものである。同誌は超専門雑誌であるが、毎号、なかなか書けない経済の話題を自由に寄稿できる稀な雑誌となっている。心ある方はぜひ連載の方もお読みいただければ幸いである。ちなみに五月号は「「アメリカの影」と文化経済学」と題して基地の文化と経済を論じる前半部分になっている。 ーーーー...
View Article9月1日付拙稿への「論評?」
9月1日付で掲載した拙稿(real-japan.org/?p=1806)に対し、佐藤健志氏がご自身のブログで2回に渡り拙稿を論評している。以下のリンクを参照されたい。 単純化もできない議論の果てに(1) | 佐藤健志 official site ”Dancing Writer” 単純化もできない議論の果てに(2) | 佐藤健志 official site ”Dancing Writer”...
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